選んだ孤独はよい孤独
今年最初に読んだ本は山内マリコさんの『選んだ孤独はよい孤独』。
https://www.amazon.co.jp/選んだ孤独はよい孤独-山内マリコ/dp/4309026850
去年から読んでいたものの中々読み進められずほっぽっていたのを大掃除で見つけた次第。
男の孤独を描いたなんて言われるこの本であるが、どちらかというと何者にもなれなかった普通の人たちの小さな孤独がいくつも描かれている。
それゆえに読みづらい。つらい。
ここで描かれる孤独は正直どこか古めかしい。
それは現在、多くの人がこの種の孤独を解決(しようと)し次のステージに進んでいるからだ。
だからこそ、ここにある孤独に共感する時、「自分は遅れているな」と更なる孤独感に襲われる。
中々のコンビネーションだ。痺れる。
こんな感じの幕開け、悪くない。
自分としては、今年はより孤独を感じる年になると思う。
だからこそ存分に味わっていきたい。
選んだ正月はよい正月。明けましておめでとう。